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お正月の準備【鏡餅編】鏡餅の飾り方

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師走も半ば、スーパーにならぶ鏡餅を見るといよいよ今年も終わるんだな~としみじみ感じます。
それと同時に、そろそろお正月の準備を始めなくてはという一つの目安だったりします。

昔は家族総出で餅つきをし、アツアツの餅をく丸め鏡餅を作りました。
毎年それが年末のビックイベントだったものです。

現在は簡略化され、今ではスーパーなどで簡単に購入できてしまいます。

 

とはいえ、縁起を担いで準備するわけですから、鏡餅を飾る意味や由来などは是非とも知っておきたいものですね。

この記事では鏡餅の飾り方や、由来や意味を解説していきたいと思います!

 

◆「鏡餅」は28日に飾る

 

鏡餅は、12月28日に飾るのが一般的です。

8は末広がりで縁起がよいとされています。

年の瀬が迫る12月25日~28日頃に家の前で餅つきを行うのが、古くから伝わる習わしです。
餅つきは神聖なものとされていましたので、餅をつく臼には注連縄(しめなわ)が飾られ、下には塩で清めらた藁(わら)が敷かれていました。

この期間であれば餅つきを行った日に鏡餅を飾っても良いでしょう。

近年は鏡餅を購入する家庭も増えてきましたね。
飾りも付属されたセットで売られている便利なものもあります。
その場合も28日までには準備しましょう。

ちなみに29日は「苦」を連想させるために避けられています。

 

◆飾るのは「鏡開き」まで

鏡餅を下げるのは1月11日の鏡開き(かがみびらき)までです。

 

鏡開きは鏡割りとも言われ、正月に供えた鏡餅を下げて食べる日本の伝統的な行事です。
無病息災を願い、お汁粉・雑煮にして家族で食べます。

砕いた餅を乾かし、かき餅(あられ)などにする場合もあります。

 

◆「鏡餅」の由来

古くから鏡餅は、歳神様にお供えする神聖な食べ物とされてきました。
昔の銅鏡のような形をしていることから、鏡餅と呼ばれています。

鏡は魂を映し出す神器。
また、「三種の神器」の一つとして昔から大切にされてきました。
噛み備えたこの鏡餅を食べることによって、新たな生命を得られると信じられていました。

 

~丸い2つの餅の意味~

さらに大小2つの餅を重ねるのにも意味があります。
この餅は、月(陰)と日(陽)を表し、2つを重ね合わせることで「福徳が重なる」とされています。

 

◆鏡餅の飾り方

 

ここでは一般的な鏡餅の飾り方を紹介していきます。
また、飾りにもそれぞれ意味がありますので解説していきますね。

 

①三方(さんぼう)

鏡餅は、三方という木製の台に乗せられます。
これは昔から神事の時に供え物を載せる素木の台で、三面に穴が開けられているのでこのように呼ばれています。

神聖なものとされ、かつては庶民が使うことを禁じられていたそうです。

 

②四方紅(しほうべに)

供え物を載せる色紙で、正面に角がくるよう三方の上に乗せます。
赤い縁取りは、天地四方を拝み災厄を祓うという意味があります。

 

③裏白(うらじろ)

四方紅の上に裏白を置きます。
裏白はその名の通り葉の裏が白いシダの一種です。

夫婦がともに白髪まで生きられるように・・・
後ろに暗いことがないように・・・
といった願いが込められれています。

 

④鏡餅

裏白の敷いたら大小2つの餅を重ねて置きます。

 

⑤昆布

餅の上には昆布を前面に垂らすように置きます。

語呂合わせで「よろこぶ」とされ、昔から縁起物として用いられています。

「 養老昆布(よろこぶ)」とも書けることから不老長寿、また、昆布を当て字である「子生(こぶ)」として子孫繁栄の意味もあります。

 

⑥ゆずり葉

普通の広葉樹と違い、このゆずり葉は秋になっても枯れません。
翌々年「孫の葉」が伸びてから、最初の年の葉が枯れ始めます。

ゆずり葉は三代も続く葉ということで、子孫繁栄の願いが込められています。
また、新しい葉が出てから古い葉が落ちるため、潔く跡を譲る親と子の姿になぞらえて一家繁栄の縁起物としても用いられます。

 

⑦串柿(くしがき)

串柿は、下記を竹串に刺して乾かしたものです。
柿には、幸せを「かきとる」出世街道を「かき(け)のぼる」といった縁起を担ぐ意味があります。

 

⑧橙(だいだい)

橙は、実が熟しても枝から落ちにくいので縁起が良いとされています。
また、「だいだい」=「代々」栄えるという子孫繁栄の意味も込められています。

橙ではなく他の柑橘類でも良しとされています。

 

鏡餅はどこに飾る?

鏡餅を飾る場所は地域によって多少の違いはあるものの、一般的には神様をもてなす意味での居間や、神様を迎い入れる玄関に飾ります。

また、日本では昔から八百万(やおよろず)の神といって、すべてものに神様が宿ると言われてきました。
そのため居間や玄関だけでなく、台所やトイレ、お風呂などにも鏡餅を飾るとよいとされています。

ただし、地域によってはトイレやお風呂、玄関は不浄の場所と言われ、神様を招くのは失礼とされ鏡餅は飾ってはいけない場所としているところもあります。
地域や家庭の風習を考慮して鏡餅を飾りましょう。

 

まとめ

今回は鏡餅の由来や様々な飾りの意味を解説してきましたが、ここまでしっかり飾ることはなかなか大変なことですよね。
実際に簡略化され、スーパーなどでもお手軽に飾れる鏡餅セットがたくさん売られています。

少々味気ない気はしますが、それでも鏡餅を飾ることによって一年の感謝と共に、家族の健康や繁栄を祈願する大切な意味があります。
どれほど簡略化されようとも、日本人の大切にしてきたこれらの伝統を代々伝えていきたいものですね。

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kosaien編集部

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