3月(弥生)の祝日・行事・歳時記カレンダー
3月の異名を「弥生(やよい)」といいます。
「弥生」は、「草木弥生月(くさきやよいつき)を略されたものです。
また、「弥」には「ますます」「いよいよ」という意味があり、草木(植物)がますます生い茂る月という意味があります。
春分の日を迎え暖かくなる季節。
同時に卒業や進学、就職といった旅立ちの季節でもありますね。
この記事では、3月の祝日、代表的な行事を紹介しています。
◆2021年3月の祝日
3月20日 春分の日
◆3月1日『東大寺修二会』
奈良県の東大寺で行われる行事です。
「お香水(こうずい)」と呼ばれる井戸から汲み上げた水を、観音様に供えて厄除けを願います。(別名「お水取り」)
また、松明(たいまつ)を使うことから「お松明」とも呼ばれます。
◆3月3日『ひな祭り』
女の子のお節句で、「上巳(じょうし)の節句」「桃の節句」ともいいます。
今では雛人形を飾る行事としれ知られていますが、もともとは古代中国の風習で、人形(ひとがた)の紙に災いを移し海や川に流す「ながし雛」に由来しているようです。
その後、女の子のままごと遊びの「ひいな遊び」と結びつき、現在の「ひな祭り」になったと言われています。
●ひな祭りのお祝い
ひな祭りは、祖父母や親戚、親しい友人なども招いて雛飾りを披露してお祝いするのが一般的でした。
現在は住宅事情等の理由もあり、雛飾りも簡素化されてきました。
それに合わせ、家族やごく親しい身内だけでお祝いする家庭がふえてきたようです。
●ひな祭りの食事
雛段飾りには「ひなあられ」「白酒」「桃の花」などを供えます。
また、ごちそうには「ちらし寿司」と「はまぐりのお吸い物」を出すのが慣わしです。
●雛人形はいつ出す?
雛人形は3月3日の1週間前から2週間前の吉日に出すのがよいとされていますが、長く楽しめるように少し早めに出してもよいでしょう。
前日に飾る「一夜飾り」は避けましょう。
また、ひな祭りが終わったら、早めにしまいましょう。
4日にしまうのがよいとされていますが、注意したいのは天候です。
湿気から人形を守るため、必ず天候の良い日にしまいましょう。
◆3月14日『ホワイトデー』
ホワイトデーは日本独自のイベントです。
バレンタインデーに女性からチョコレートを贈られた男性が、キャンディをお返しする日とされています。
バレンタインデーの由来と同じく、キャンディ業界の大がかりなキャンペーンから始まったという説は有名です。
当初大好評だったこのイベントも、近年ではバレンタインデーの義理チョコ廃止の流れからか薄まりつつあります。
◆3月15日『涅槃会(ねはんえ)』
涅槃(ねはん)とは入滅(死去)を意味する言葉です。
釈迦が80歳で入滅した日である旧暦の2月15日(現在は3月15日に営まれるところもある)に、各地の寺院で営まれる法要です。
◆3月18〜24日頃『お彼岸』
春のお彼岸は春分の日を挟み、前後3日を合わせた7日間のことを指します。その最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸の明け」といいます。
お彼岸は、祖先をしのびお墓や仏壇を洗い清め、家族でご先祖様を供養をするというのが一般的です。
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれる通り、この時期を境に寒さも和らいでいきます。
●お彼岸の食事
お彼岸といえば「ぼた餅」や「おはぎ」が有名です。
彼岸中に故人をしのんで家族で食べたりする餅のことで、お彼岸には欠かせない和菓子です。
とはいえこの二つは同じもの。
材料も作り方も見た目も同じです。
ではなぜ、「ぼた餅」「おはぎ」というのでしょうか?
それは名前に由来する季節の植物を思い浮かべると簡単です。
牡丹(ぼたん)が咲く春の彼岸に供えるのが「牡丹餅」(ぼたもち)
萩の季節である秋の彼岸に供えるのが「お萩」(おはぎ)というわけですね。
昔はぼたもちは丸く大きめに、おはぎは小ぶりに作っていたようですが、現在はほぼ同じ形になりました。
◆3月21日頃『春分の日』
太陽が真東から出て真西に沈み、秋分とともに昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。
この日を境に徐々に昼の長さが長くなります。
2021年の春分の日は3月20日です。
◆春分に近い戊の日『社日(しゃにち)』
本格的に農作業を始める節目とされる日でで、春分に最も近い戊(つちのえ)の日を指します。
社日は1年に2回あり、春を春社、秋を秋社ともいいます。
「社」とは土地の守り神のことで、五穀の種を供えて豊作を祈ったり餅をついてお祝いする地域もあるようです。
◆下旬頃『卒業式』
現在、小・中学校、高等学校では、すべての課程を終了したことを証明する卒業証書を授与することから卒業証書授与式と呼ばれています。
式典内では卒業証書授与のほか、校歌斉唱、学校長や来賓による祝辞、在校生、卒業生による送辞および答辞などが行われます。
一昔前は、「蛍の光」や「仰げば尊し」といった歌が卒業式の合唱の定番でしたが、現在は合唱曲「旅立ちの日に」のほか、レミオロメンの「3月9日」、いきものがかりの「YELL」なども多くの学校で歌われています。
◆3月30日〜4月5日『花会式(はなえしき)』
本尊である薬師三尊像(やくしさんぞんぞう)に豊作や国家安泰などを祈る儀式です。
3月30日から4月5日にかけて行われる。十種類の造花が薬師三尊像に供えられるところから花会式とも呼ばれています。
最終日は暴れる鬼を鎮める「鬼追式(おにおいしき)」が行われます。
◆まとめ
3月(弥生)の行事を紹介してきました。
年度末となる3月。
旅立ちや新たな出会い、期待に胸膨らませる季節ですね。
様々な行事を通して、家族みんなが集まり成長を喜び、感謝する時間にしたいものですね。
◆お知らせ◆
光彩苑では、各種お祝いに対応させていただいております。
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